ものづくりはみなさんのおかげです

11月3日いばらきデザインセレクション2013選定の表彰式。
22日から23日大盛況だった茨城県立近代美術館におけるマルシェ・ド・ノエル。

 

11月はいつもの地道な製作活動の日々とは違い、たくさんの人に出会いテンションの上がる出来事の連続でした。

デザインセレクション表彰式ではその道の第一線で活躍されている方々に囲まれて、大丈夫か俺?状態でしたが、

何より嬉しかったのが、若い頃にお世話になった木漆工芸家である辻徹さんにお会いできたこと。木工の技術はすべて辻さんから教わりました。

ものづくりのことを何も知らず何もできなかった僕に、ものづくりとは何か、それに対する姿勢を、それこそコードの巻き方毛布のたたみ方から叩き込んでくれました。

仕事では本当に迷惑ばかりかけ仕事の邪魔にしかならなかった僕に、表彰式会場で暖かく声をかけてくださった。

嬉しかったなあ。

 

2000年に茨城県の美和村(現常陸大宮市)にある辻さんの工房に押しかけた街育ちの何もできない僕を、辻さんはじめ東京帰りの豊島さん、居候させてもらった山下さん、工房に行くとビールを飲ませてくれた木工の堀さん、本当に暖かく見守ってくれました。

その後結婚して子供が出来て、埼玉で琴職人になり、3年目に二人目の子供が出来たあと大病を患ってがんセンターに入院して、完治したので助かったけど今後の人生を考えてしまって、美和村での田舎暮らしが忘れられず茨城に半ば強引に家族を引き連れて移住。木工の仕事は無く、トラック運転手や住宅営業までしてなんとか食いつなぎ、ようやく木工所で職人になることができた。そして去年独立。そんなハチャメチャな僕を見捨てずに支えてくれた奥さん。其処此処でたくさんの方々にお世話になり、そしてそれが今の僕にすべてつながっているということ。ようやくたどり着いた八郷のこの地でも本当に良い人ばかりに囲まれて、子供と共に豊かな自然から感性を刺激されながら心地よく過ごしています。

 

マルシェ・ド・ノエルに出させてもらえているのも、木工所で先輩だったBACK YARDの小橋さんから誘われて水戸フェスに出店したのがきっかけ。小橋さん、ありがとう!水戸にはあまり縁がなかった僕が、近代美術館の岩上さんはじめ実行委員の面々と知り合うことができ、とても気持ちよく出店させていただきました。水戸のみなさんの熱い思いや人の良さに触れ、刺激されるとともに水戸、そして茨城が大好きになりました。

 

僕はものづくり。

ずっと何のために作るんだろう?と悩んでいました。

でも今。

人に支えられて「もの」ができ、「もの」のおかげで人と繋がって、作った「もの」が人のためになる。

 

「もの」の前に「人」がいて、「もの」の先に「人」がいる。

 

よくわからないけど、なんとなくぼんやりとこんなふうに「ものづくり」を思えるようになりました。

 

茨城大好き!田中農園・ペトランさーん、kikusaがんばろー!

 

 

 

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    小池陽子 (日曜日, 22 11月 2015 23:05)

    11月21日初めてマルシェ・ド・ノエルに行きました。

    大盛況でしたね!ほんと楽しかったです。
    杉を草木染めしたツリー買いました。
    お日様の光りを避けて大切に飾りますね。

    後悔してる事。
    ブローチも買うべきでした(笑)

    来年もマルシェ出店お願いします。

    そして…
    茨城好きになってくれて、ありがとうございます。