陶器市を離れた訳(水を差すようでごめんなさい)

GWになると、近所でも陶器市という形態のお祭りが開かれる。数年前までの4年間、自分も間借りという形でそこに参加した。

数十万人という人が押し寄せるその祭りでは、いつもではあり得ない数の作品がポンポン売れる。そのことで家計はとても助かったし、やりがいは感じたけど、その反面とても疲れた。

 

なんだろう、否応もなく上げさせられるテンションや、そこに向かって注がざるを得ない、いつもの自分じゃないエネルギー。

みんなでその場を盛り上げよう!という文化祭的雰囲気も自分には合わなかった。

 

そして始まれば嫌でも目に入ってくる人気作家テントに並ぶ行列。その横で行列に入口を塞がれ、どうしたって妬み感情が生まれているであろう99%の作家達(自分も含む)。

 

渦巻く感情・・・

 

横一列に並ばせられ、異様なテンションの人達に値踏みされ、適当な扱いで落っことされることもある。

 

正直辟易とした。

 

砂埃と強烈な日差しと好奇な視線にに晒されて、どうしたって傷む作品と自分の心に耐えられなくなった。

 

おかしなテンションで一気に作品が買われ、おかしな臨時収入が入り、その収入を当てにしないと生活できないループに入り、中毒のように辞められなくなるのも嫌だった。

 

「参戦」「戦利品」「整理券」「お願い」「・・・」

SNSを見れば、ものづくりの本質とは程遠いワードが立ち並ぶ。陶器市を離れた今でも、この時期のこのテンションは苦手である。

 

まあ超マイペースな自分が、こういうテンションについていけないだけの、そういう話なのだけれど。

 

みんな好きなのに、ごめんなさいね。

無印良品キャンプ場ポスター

杉に草木染を始めたのは、杉の木目が美しいと思ったから。


環境保全の観点から杉を活用しようという動きもあります。


戦後、国の植林政策により日本中の山に杉檜が植えられて、


日本中の山々が杉檜だらけになったけど、


その後安い外国の木材に押されて売れなくなり、


山は放置され荒れ放題。


スギ花粉症で苦しむ人が増え、杉は嫌われ者です。


やっぱり使った方がいいよね、ってことで最近は建材に見直されたり、


はたまたペレットとして燃料にしたりといろいろ考えられています。


でもね、


だから杉を使おうとしているわけではないんです。


好きなんですね。杉の木目が。


子どもの頃眠るとき見ていた天井は杉の木目ではありませんでしたか?


いろんなものに見えてきたりして。そしていつの間にやらウトウト夢の中へ・・・


それでも僕らが子供のころには身の回りの木目は随分減っていました。


それこそもっと昔は、塀から外壁、天井、床、柱、建具。


箪笥、樽、桶、おひつ、曲げわっぱ、鍋蓋・・・


杉は日本人の暮らしにとって切っても切れないものだったのです。


その記憶は私たちのDNAにしっかりと記憶されているのでは?




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はじめてのワークショップ



 ご近所の小学校で親子教室をやるので是非!とお誘いを受け、初めてワークショップなるものを開催しました。


 何しろ初めてのことなのでドギマギ。


 木を草木染して、マグネットにして冷蔵庫にペタッと貼っちゃおう大作戦。

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杉にこだわるワケ

杉板を蘇芳(板の左上に乗ってるチップ)で染めると、こんな素敵な色になります。

 

正倉院の宝物にも杉を蘇芳染めした櫃があります。防虫効果もあるとか。

 

なんで杉に草木染めなんかしてものづくりをしているかというと、

 

なにしろ杉を使いたいからです。

 

草木染めを施すと、杉の表情が生き生きしてくるのです。

 

戦後大量に植林された杉が、安い外国の木材に押されて使われなくなり、管理されず放置されています。

 

何故植林されたかって、日本人の暮らしに欠かせない良い材料だったからです。

 

樽、桶、曲げわっぱ、箸、建具、家・・・かつては杉の文化だったのです。

 

身近にたくさん良い材料があるのに、これを使わない手はない!

 

身近な自然素材を工夫して使い、暮らしを豊かにすることを日本人はしてきたはずです。

 

西洋式のテーブル椅子文化が入ってきてから重宝されてきた、ナラ、サクラ、カエデ、クリ、クルミなどの広葉樹は、家具用材になるような太い木の減少は著しいです。

 

これから1の家具作りは、杉をもっと有効に使ってもいいんじゃないか?

 

そんなワケで杉を積極的に使っています。

 

只今、「やさとの椅子展vol12」https://www.facebook.com/yasatonoisutenに新作椅子を出展中。

 

杉蘇芳染椅子、是非座りに来てください!

 

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杉の床板

こんな木の表情が好きです

 

でもこの表情を僕が作り出すことはできません

 

使う人、使った時間

 

そのはじまりをつくるだけ

 

たくさんの傷を受け止められるような

 

そんなものづくりがしたいなあ

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