杉にこだわるワケ

杉板を蘇芳(板の左上に乗ってるチップ)で染めると、こんな素敵な色になります。

 

正倉院の宝物にも杉を蘇芳染めした櫃があります。防虫効果もあるとか。

 

なんで杉に草木染めなんかしてものづくりをしているかというと、

 

なにしろ杉を使いたいからです。

 

草木染めを施すと、杉の表情が生き生きしてくるのです。

 

戦後大量に植林された杉が、安い外国の木材に押されて使われなくなり、管理されず放置されています。

 

何故植林されたかって、日本人の暮らしに欠かせない良い材料だったからです。

 

樽、桶、曲げわっぱ、箸、建具、家・・・かつては杉の文化だったのです。

 

身近にたくさん良い材料があるのに、これを使わない手はない!

 

身近な自然素材を工夫して使い、暮らしを豊かにすることを日本人はしてきたはずです。

 

西洋式のテーブル椅子文化が入ってきてから重宝されてきた、ナラ、サクラ、カエデ、クリ、クルミなどの広葉樹は、家具用材になるような太い木の減少は著しいです。

 

これから1の家具作りは、杉をもっと有効に使ってもいいんじゃないか?

 

そんなワケで杉を積極的に使っています。

 

只今、「やさとの椅子展vol12」https://www.facebook.com/yasatonoisutenに新作椅子を出展中。

 

杉蘇芳染椅子、是非座りに来てください!